理事長所信

2021年度理事長野田 剛士

●国難にこそ問われる青年会議所の価値
 「Be the Change」とは「変化になれ」という意味で、マハトマ・ガンジーの言葉です。世界に平和を望んだ彼は彼自身がまず平和主義者になりました。誰かが何かをしてくれるのを待っていても何も変わりません。まず自分が変化の一部になること、青年会議所もそういう場です。青年会議所の機会は偶然の「Chance」ではなく、自ら掴み取る「Opportunity」です。自ら行動し、自分自身を変革してほしいと思います。
 2020年、コロナ禍によって世の中の仕組みは変化を余儀なくされました。人に会う機会が減り、仕事の仕方が変わり、短い期間に生活様式は根本から大きく変わりました。そして多くの業種は一気に苦しい状況に立たされ、医療関係者への負担は計り知れないものがあります。今回もまた感染症は世界の歴史と人間の価値観を変えたのです。しかし、世の中の動きを見ていると、苦しい状況に立たされた業界から次々と革新的な取り組みや挑戦が生まれていることを感じます。又、多くの方から医療関係者への感謝の言葉を聞きます。生き残りを懸けた戦いの中で、人間の英知と思いやりの深さを感じるところです。
 国難の中、青年経済人の集まりである我々青年会議所も苦しい状況にあります。しかし、青年会議所は戦後何一つない国難の時代に生まれました。「新日本の再建は我々青年の仕事である」ただその言葉だけを胸に。今はあの時代よりはまだ「ある」。そして、私達には大きな英知と勇気と情熱があるはずです。今、青年会議所内部活動においても、外に向けた運動においても、大きな変革が必要とされていることを感じます。全てをポジティブに変えて進んでいくしかない、その覚悟を持って第69年度の運動を推進していきます。

●まちづくり・観光活性化
 日本はこれから世界に類を見ないほど人口減少が進んでいきます。今のところこの現実は受け入れざるを得ません。長崎においても人口減少、特に若者の県外都市部への人口流出は歯止めがかからない状況です。この人口流出を止めることも大切ですが、観光立県長崎としては交流人口を増やす取り組みも重要です。
 長崎には観光・経済への好材料がたくさんあります。2つの世界遺産、2021年11月オープン予定のMICE施設「出島メッセ長崎」、2022年度開業予定の九州新幹線西九州ルート、そして現在はコロナ禍で便数が大幅に減少していますが、海外からのクルーズ客船も数年後には戻ってくると期待されますし、長崎港松が枝埠頭の2バース化もこれから進んでいきます。あげればきりがないですが、多くの材料を長崎のためにどのように活用すべきか、私達も調査研究していく必要があります。しかし、青年会議所は「研究機関」ではなく、「実行機関」です。調査報告書を作成し、それを小さくでも実行して初めて青年会議所の価値を市民に届けることができるのだと思います。
 コロナ禍がいつ終息を迎えるか、明日が見えず難しい舵取りは続くと思いますが、未来の長崎のために今なすべきことを推進していきましょう。

●子ども若者の育成・女性活躍社会の推進・会員の成長
 青年会議所の特徴に「ひとづくり」を組織の目的として明確に打ち出していることがあります。まちを創るのはひとであり、その成長なしにはまちの発展はありえません。
 今年度は子ども・若者の育成、女性活躍社会の推進、会員の開発を担当する委員会を立ち上げます。まちの未来を担うのは子ども・若者であって、彼らが長崎の魅力に気付くことで郷土愛を育み、未来に向けてより良い長崎を創っていく人財となる必要があります。又、価値が多様化する現代、男性も女性もともに活躍する社会を創ることが求められています。女性の視点を多く取り入れることで組織や運動はより活性化し、これまでと違った価値を市民に届けることができると思います。
 そして、これらの土台となるのは青年会議所会員の成長です。私達が成長するから様々な取り組みをまちに対して行うことができ、市民に多くの価値を提供できるのです。そのためには私達がまず自らを厳しく修練する機会を多く持つ必要があります。

●長崎コンファレンスの主管として長崎を元気にする
 長崎青年会議所は2021年、7年に一度の大役となる長崎コンファレンスを主管することになります。長崎コンファレンスで行われる事業は長崎ブロック協議会が企画・運営しますが、長崎市内で多くのセミナーやイベントが行われ、まちを挙げての大規模なものになると思います。コロナ禍により観光立県長崎も大打撃を受けました。この長崎コンファレンスによって長崎を元気にし、盛り上げていくための取り組みができるよう企画して参ります。又、主管する長崎青年会議所としても長崎コンファレンスを記念すべきものとするための企画を打ち出していきたいと思います。

●挑戦する例会
 例会は月に一度全正会員が集まり、長崎青年会議所運動のベクトルを合わせる大切な場です。前年度はコロナ禍の中、例会が中止となる月があり、又、Webリモート例会という新しい挑戦がありました。今年度、Web例会以外にも新しい取り組みは失敗を恐れずに挑戦していきたいと思います。68年間毎月、歴史を積み上げてきた例会です。その歴史を大切にしながら未来を見据え、対外・対内から必要とされている例会のかたちを改めて考える、その取り組みが必要だと思います。

●長崎を想う若者を増やす
 第69年度は会員拡大活動と広報活動をより連携させ、市民に青年会議所の運動を知っていただくとともに、長崎を想う人間を増やす取り組みを行っていきます。人口減少、そしてコロナ禍により会員数は減少の一途をたどっています。もちろん人口や社会が小さくなっていくのである程度は仕方ないと言えるかもしれませんが、しかしそれを素直に受け入れるわけにはいきません。長崎青年会議所の価値を高めて発信していくとともに、会員拡大の方法についても抜本的に見直し、変えるべきところは変えていくことも必要だと思っています。
 広報活動については対内外に青年会議所運動を広めるとともに、記録として残していく上で本当に大切な活動だと思います。脈々と受け継がれた広報誌によって私達は先輩方の想いに、そして胸打つ歴史に触れることができます。しかし、今年はいかに青年会議所運動を対外の特に若い市民に訴えかけていくか、という点も重視していきたいと思います。これはもちろん会員拡大活動も意識していますが、それ以上にやはり若い方がこれからの長崎を創っていくからです。

●組織のパフォーマンスを上げる
 総務・渉外活動は組織運営において必ず必要であり、それらが縁の下の力持ちであってくれるから私達は団体として何の不自由もなく運動ができるわけです。今年度は受け継がれた方法やノウハウを大切にしながらも更に磨きを掛け、組織のパフォーマンス向上を目指していきます。今はICTの技術、そして数多くの便利な有料・無料のソフトウェアやアプリがあります。これらを費用対効果と実現可能性を確認しながら、初めは小さく取り入れていきましょう。
 青年会議所会員は中小・零細企業、個人事業主、サラリーマンといったなかなか職場環境を変える挑戦に対して勇気が必要な方が多いと思います。しかし、青年会議所なら失敗しても企業が潰れるわけではありません。大きな覚悟と準備は必要ですが、組織のかたちについても多くの挑戦ができる、これが青年会議所だと思います。

●対外・対内への感謝の気持ちを持って
 私達の活動は市民、そして多くの関係団体の皆様の理解と協力に支えられています。そして、これまで長崎青年会議所を創ってこられた先輩方の努力により今があります。更に現役正会員の皆様が今頑張っているから青年会議所という団体が存在できるわけで、これからの長崎を創っていく若者のための多くの機会を提供できるわけです。
 コロナ禍の中、大きな会合や祝賀会は開催できるか分かりませんが、多くの方々に感謝を伝える機会は本当に大切にしていきたいと思います。

●450年の歴史からその先へ
 1571年に開港した長崎は来年2021年に開港450周年を迎えます。日本の開港の歴史においては、下田・箱館・横浜・神戸・新潟が1850~60年代に開港したことを考えると鎖国時代に開かれていた長崎にはとてつもない歴史があることが分かります。この歴史ある長崎を未来ある長崎として子ども達に繋いでいく、その責務が我々にはあります。
 長崎青年会議所としても2022年には創立70周年を迎えます。それに向けて今、変革を起こすときです。今当たり前に行っていることに疑問を持ちましょう。そして小さなシミュレーションや実験を繰り返すことは何も恐れることはありません。もちろん失敗しないように入念な準備をすることが前提にありますが、その上での失敗は何度でもして良い。まさに青年会議所は大きな実験場です。自身の職場でできない挑戦が青年会議所ではできますし、そのために青年会議所という場があるのだと思います。組織を、そして他人の心を変えるのは本当に難しいことです。それに比べれば自分を変えることはできると思います。まずは自分の置かれている環境を見直し、一つステップを上がるところから始めてみましょう。Be the Change!

各室運営方針

  • 副理事長
    荒木 慶豊

    地域室運営方針

    室長
    川原 倫彦
     古くから海外との交流の歴史を有する私達が住み暮らす長崎は、新たな交流拠点施設ができるなど「まち」としての魅力は更に高まっています。一方で、特に人口流失の問題は、社会全般にわたって大きな影響を及ぼすことが懸念されています。コロナ禍で新たな生活様式が求められるなどの大きく変化する社会情勢の中で、より活力ある「まち」をつくるためには、変化に的確に対応した柔軟な運動を展開していくことが必要です。
     1年を通して、これまで行われたまちづくり事業を研究し、現在の長崎の魅力や価値を検討し、より活性化するために必要な運動を推進します。まずは、我々が継続して行っている行政及び対外諸団体との事業協力をより主体的なものにして、協働して「まち」が活性化するために必要な長崎特有の魅力を発信します。そして、会員が市民と触れ合う事業を通して、まちづくりに対する意識を向上させ、多くの市民を巻き込んだ運動を目指していきます。更に、長崎の新たな交流拠点施設の価値を、多くの方に理解していただき、交流人口をより増やし、確実な発展へと繋げるための機会を作ります。
     豊かな発想力と溢れる情熱を兼ね備え、主体的に行動する長崎JCが、積極的な変化に挑戦し、長崎の魅力を活かしたまちづくりをします。それによって、多くの人が長崎の魅力に気付き、より活性化され誇りを持って住み暮らせる長崎の実現を目指します。

    まちづくり委員会事業計画書

    委員長
    楊 和樹

    1.基本方針「変わらない想いを伝え、未来に繋ぐ」
     長崎は450年前に開港し、様々な国の文化が交じり合い特有の歴史が生まれた国際色豊かなまちです。人口減少や人口流出の問題が深刻化していますが、観光客も増加傾向にあり、国際観光都市として更に魅力あるまちへ変化しようとしています。より長崎を活性化させるためには、長崎JCがまちの価値を高め、魅力ある長崎を創造する必要があります。又、市民にまちの魅力を伝え、まちづくりに対する当事者意識と長崎への誇りを醸成することが重要です。
     まずは、長崎の歴史文化を調査・研究し、今後長崎のまちがどのように変化していくのか学び、1年を通して長崎の発展につながる運動を推進します。次に、長年継続して行ってきた事業により築かれた行政及び他団体とのつながりを深めるとともに、協働して滞在型観光を推進し、まちが活性化するための事業を展開します。そして、国際観光都市長崎にとって港は欠かせない存在であるため、市民に開港したことで長崎に生まれた様々な歴史を学ぶ機会を提供します。又、その歴史を後世につなぐために、事業を通して長崎の魅力を再認識していただき、長崎への誇りを醸成する運動を行います。会員には事業を通してまちの活気を感じ、市民の笑顔を見ることでまちづくりに対する意識醸成を行います。更に、今後長崎のまちが大きく変化する中で、市民に対してMICE施設への関わり方や可能性を学ぶ機会を提供します。又、交流拠点施設への理解をしていただき、その上で多くの市民に参加を促し、観光ハブ拠点としての価値を高め、まち全体でMICE施設を活かすことで、地域経済効果が最大限に発揮されると同時に新たな交流人口が増加します。市民とともにまちづくりを考え、新しい長崎へと発展させるための一助とします。
     自ら変化し、長崎JCの先頭に立って現代に適した運動を展開することで、市民と会員の模範になり、長崎の活性化に繋がると確信しております。そして、長崎JC・行政・市民が一体となってまちづくりに取り組み、活気と希望に溢れた長崎が実現できるよう邁進して参ります。

  • 副理事長
    鮎川 愛

    人財室運営方針

    人財室長
    福島 はるか
     誰一人取り残さない世界を理念としたSDGs、全ての人々に活躍の機会があることを目指す1億総活躍社会。今、性差や年齢、障害等の枠を越え誰もが生きがいを感じ、生き生きと活躍する社会を創出する動きが各地に広まっています。長崎においても男女共同参画や次代の豊かな人財育成など、ひとが輝くプロジェクトを推進しています。今こそ私達が、市民一人ひとりにこの運動を波及し、まちの誰もが輝くひとづくりに取り組むことが必要です。
     そこで人財室では特に女性と子ども達に焦点を当て事業を行って参ります。まずは企業、対外諸団体と協力し、近年高まってきた女性の社会進出の背景や動向、期待される効果、又一方で課題となっている子育てとの両立についてよりよい環境や働き方を模索します。そして新しい社会モデルを創造し推進して参ります。次に、まちの未来を担う子ども達が郷土への関心と愛着を深め、全ての人が活躍するまちづくりを主体的に考えられる人財へと育成します。これらの事業に会員が真剣に向き合い積極的に奉仕し修練することで、会員一人ひとりが市民に多くの価値を発信する役割を担う自覚を持ち、それぞれの資質向上を図ります。
     女性が生き生きと社会に参画しやすい環境を整えることが、ひいては多様な人々が活躍する豊かな社会へと繋がります。そして、大人達が輝く姿が子ども達の豊かな心を育みます。人から人へ輝きが連鎖し、まちの未来を明るく照らす社会となるよう邁進して参ります。

    ひとづくり委員会事業計画書

    委員長
    土井 あかり

    1.基本方針「輝くひとが溢れるまちへ」
     国を挙げた女性活躍推進運動により長崎でも女性の就業率が上昇し女性ならではの視点を生かした活躍にも期待が高まってきています。一方就労による子育てとの両立や地域との関わりの希薄化などの課題は根強く、子ども達は郷土に関心や愛着を深める機会の減少から地域の課題解決に主体的に関わる意欲が低下しています。我々は市民が未来に希望と生きがいをもち生き生きと輝けるよう率先して学び成長し、ひとづくりを推進する必要があります。
     まず女性活躍社会の推進として、企業、対外諸団体と協力し現状の課題を調査研究致します。そして研究結果や社会モデルを提唱し、時代に合った手法でより多くの人に広く早く普及させます。男女が共に仕事と生活を両立できる住みやすいまちを目指すビジョンを共有し、未来に向けて行動を変える機会を作ります。次に、子ども達が地域との関わりを持ち、郷土への愛着を育むために特色ある長崎の歴史や伝統文化、産業などへの理解を深め主体的に地域の魅力を探求していただき、更には新しい価値の創出や地域課題の解決に挑む意欲を喚起し、誰もが笑顔になる社会を創造していきます。又、行政や教育機関と連携し、発表の場を通して郷土への誇りと自信を身につけ、長崎の豊かな魅力をよりよい形で未来へ継承しようとする心を育みます。各事業においては、多様な生活環境下にある会員一人ひとりが参画しやすい仕組みを構築し、課題に継続的に関わる機会を提供致します。これを通しJAYCEEとして地域を牽引する役割や使命を感じながら自ら修練し成長しようとする意識を向上させ、まちに多くの価値を提供できる誇り高い人財となるよう資質向上に繋げます。
     会員の率先的な「変化」により、ひとづくり運動は市民に浸透し地域にプラスの変化をもたらします。女性や子ども達は愛する郷土で未来への希望を持ち、心身ともに充実し生きがいを持って輝くひとが溢れる魅力的で持続可能な長崎になると確信致します。

  • 副理事長
    中村 伸一郎

    交流室運営方針

    会員室長
    西岡 英樹
     2020年、コロナ禍により世の中のあらゆる会合は中止を余儀なくされ経済に大きな影響を与えています。あらゆる生活様式、交流にも変化が生じ、長崎経済も大きく低迷しています。長崎の活気を取り戻すため、私達が積極的に大きな変革を起こしていくことが必要であり、会員一人ひとりが主体的に考動に移す必要があります。私達が前向きに取り組み運動・活動を行うことで、若い力で長崎を元気にし、盛り上げていく必要があります。
     まずは、全ての事業に対し、現状の社会情勢を確認し、過去の手法に拘るのではなく、時代に適した会員が安心して参加できる手法を模索し進めて参ります。次に、長崎コンファレンスの主管LOMとして、長崎の経済回復につながる地域に必要とされる事業を企画し進めて参ります。又、長崎ブロック協議会と連携し、長崎市の魅力を市内外に発信し、組織の垣根を超えた交流を深める場を提供します。次に、会員に対し、青年会議所の活動時間は有限であるからこそ後悔がないように今の大切さを実感していただくとともに、長年長崎JCの運動・活動を支えてくれている方々に感謝を伝える機会を提供します。
     これまでの逆境も、私達は人の力で乗り越えてきました。そのためにも、人々が互いに尊重し協力し、交流を通して助け合って今があります。この機会を転機と捉え長崎JCが率先して活動し、交流の可能性の最大化が長崎の回復発展に寄与すると確信しています。

    交流委員会事業計画書

    委員長
    岳下 斉弘

    1.基本方針「交流が生み出す可能性」
     WEBやSNSで情報交換が容易にできる時代の中、表面的に人と人が繋がれる反面、地域の人々との助け合いによって生まれる絆や信頼を得られる機会が減少しています。これまでの地域の発展は、地域の人々との助け合いや協同により今の魅力ある長崎のまちがあります。長崎の新たな発展の歩みを進めるべく会員一人ひとりが現場での交流でしか得られない経験の大切さを再認識し、交流から波及する可能性を広げる必要があります。
     まずは、長崎コンファレンスの主管LOMとして、長崎コンファレンスの記念事業を企画し、より多くの一般市民に長崎コンファレンスを認知してもらう活動を行うとともに長崎JCの運動を発信し、我々の運動に理解と興味を持ってもらえるような交流の拡大に向けた取り組みを進めて参ります。次に、長崎ブロック協議会と連携し、一般市民と各LOMのメンバーが、一人でも多く長崎コンファレンスに参加していただけるように進めて参ります。次に、一般市民も参加したくなるような懇親会を企画し進めて参ります。より多くの参加者に長崎のまちの大きな魅力とたくさんの隠れた魅力を発信し、共同と体感をしてもらうことで更なる認知の広がりと、人々の絆や信頼に繋がる交流の場を提供します。又、長崎JCの運動をアピールする場を設けることで、参加者が長く記憶に残り波及的に広がるような企画を進めて参ります。次に、卒業生が新たな門出を迎えるなかで、より多くの人が参加できる環境の構築と心から感謝を伝えることができるような場を設け、長崎JCのメンバーだったことに誇りを持って卒業できる交流事業の企画を進めて参ります。
     長崎JCの会員として「我々しかできないこと」の気持ちを持ち、協同する人々と手を取り合い向上していける交流の場を設け、人々との絆や信頼を得ることで交流の重要性が認識され波及していき、地域共創の歩みがより進むことに繋がることを確信しています。

  • 副理事長
    山口 知宏

    会務室運営方針

    会務室長
    松本 考功
     長崎JCは、長崎をより豊かにするために様々な運動を行ってきましたが、今後もより大きなムーブメントを起こすためにも、組織全体のベクトルを合わせ、情報と情熱を集約させる機会が必要です。又、地域社会に真に必要とされる団体であり続けるために、会員が活発に組織に参加できる環境を整え、一丸となれる力強い組織を形成するとともに、長崎JCのエネルギーを対外へとアピールするための土台を築いていくことが必要です。
     長崎JCが一つの力強い組織として活躍できる土台を築くために、会員が定期的に集い、意識の統一と意見交換を行える場や、会員間や外部との交流を行える場を提供し、より強靭な組織へと成長できるよう励んで参ります。現在の新型コロナウイルスの影響下においても、これら意識の統一や意見交換等の手段が薄れてしまうことがないよう、柔軟な思考のもと、積極的に新しい取り組みを取り入れ、常に挑戦する姿勢で会務を提供するとともに、会務室として対外から望まれることは何かを常に考え、長崎JCから発信する各事業の対内・対外に対するプラットフォームとしての役割を担い、組織の土台作りを行って参ります。
     長崎JCの組織力を向上させることにより、今後行う事業がより魅力的な事業となります。又、力強い組織を形成し、確固たる土台を形成することで地域社会への発信力も強まり、これまで以上に地域社会から必要とされる長崎JCであり続けると確信しています。

    例会委員会事業計画書

    委員長
    日髙 孝典

    1.基本方針「チャレンジ例会!」
     長崎JCがこれからも存続していくためには、地域社会から必要とされる団体であり続ける必要があります。そのために、まずは長崎JCが団結して組織の力を高めていけるよう、会員が情報と情熱を共有する場を作り、活発に組織に参加できる環境を整える必要があります。また、新たな取り組みを積極的に行い、より多くのコミュニケーションができる場を創出し、長崎JCの運動を市民に理解していただくことが必要です。
     例会では、組織の理念や目的を再確認し長崎JCのベクトルを共有する場として、今まで積み上げてきた厳正なセレモニーを継続して行い、理事長の挨拶を会員が聴くことにより、会員の意志を統一します。コロナ禍の中だからこそ、長崎JCの未来を見据え、変化をもたらすことができる創造と工夫を積極的に行い、新しい時代を切り開く例会を目指して参ります。まずは、オンラインを有効活用した例会のあり方を画策し、会員や会員の家族、市民へ発信を行います。次に、様々な会場で例会の開催を検討して参ります。事業の目的に沿った会場選定を行い、市民も参加できる例会を開催することで、長崎JCの活動をより広く知っていただき、交流に繋がる機会を提供致します。新年互礼会では、来賓及び特別会員の皆様へ長崎JCの活動への感謝を伝えるとともに、第69年度の方向性をご理解いただく機会に繋げます。初老を祝う会では初老を迎える会員に、これまでの長崎JCでの活動や貢献に敬意と感謝の気持ちを伝えるとともに、会員が一体となり、全力でお祝い致します。担当例会おいても、会員の絆が一層深まる企画・運営を行います。
     例会準備段階において十分なコミュニケーションがアイディアを生み出します。そして、そのアイディアを活かしたチャレンジが更なる意志の統一と地域社会に必要とされる長崎JCへと確かな変化を起こします。

  • 副理事長
    松島 雄大

    拡大室運営方針

    拡大室長
    馬場口 匡利
     現在の長崎JCは在籍年数が浅い会員の割合が増加しています。今後3年間でも多くの会員の卒業が予定されており、年々会員数は減少の一途を辿っています。組織の活動の縮小を防ぐために、今後は拡大方法を根元から見直し、会員一人ひとりが一丸となって拡大活動を取り組んでいくことが必要です。また、多くの方々にJCの魅力を伝え、感じていただくためにも対内外へ広く伝播することが重要であり、会員拡大にも繋げていく必要があります。
     まずは、今まで以上に地域の方々とのコミュニティの発展に向けて会員拡大活動を行って参ります。そのためにも全会員に全体事業として広く認識してもらうために、今後の拡大に対する方向性を示す機会を提供します。そして、新入会員へ組織の魅力を伝え理解していただき、会員間の絆を深めていく機会を提供します。広報活動では、対内に向けて会員同士が情報を共有しJCの魅力を再認識してもらうために日々の活動・運動の情報発信を行います。また、対外に向けてJCの魅力を伝えていくため、多様化する情報媒体を利用して我々が取り組んでいる活動・運動を広く伝播し多くの方々に共感していただく情報発信を行います。
     会員一人ひとりが当事者意識を持ち拡大活動に取り組むことで、これまで我々が展開してきた活動・運動を次世代へ継承し発展させていくことに繋がります。また、JCの魅力を対内外へ幅広く伝播していくことで、地域や市民に必要とされる組織になると確信しています。

    拡大広報委員会事業計画書

    委員長
    森下 兼輔

    1.基本方針「市民そして会員にJCの魅力が伝わる拡大広報」
     人口流出、長崎市内の企業減少、コロナ禍、卒業、退会など様々な要因により会員数は減少の一途を辿っています。今後の会員減少を防ぐためにも今後の拡大方法を一度見直し、会員一人ひとりが意識を高め拡大活動に取り組んでいくことが必要です。又、長崎JC運動をより市民の方々、特にこれからの長崎を担う若い市民に訴えていくことを重視し、共感され信頼される組織となるように広く伝わる情報発信が必要です。
     まずは正会員に拡大活動が全体事業であり継続事業であること、そして当事者意識を持つことの重要性を再認識していただき、正会員が拡大活動を推進していく会議を行います。会議では拡大対象者の情報を共有し、拡大幹事及び参加した会員一人ひとりが拡大活動に対する意識醸成を図る会議運営を行います。又、入会対象者が長崎JCの活動や運動の内容を知っていただくことで入会への一押しとなる機会を提供するとともに、正会員への更なる拡大活動に取り組む一助となる事業を実施します。又、新入会員と正会員の絆を深めていただき、新入会員に少しでもJCの魅力に触れる機会を提供します。広報活動では、活動内容を正確に記録し、各種事業の告知を分かりやすく発信できるよう努めて参ります。更に各委員会がそれぞれ随時配信できる仕組みを構築し、メディアを巻き込む情報発信や長崎JC紹介ツールを活用することでJC運動をより多くの市民の方々の目に触れていただく機会を提供します。更に若い市民が共感してもらえるようSNSを駆使しタイムリーな配信と動画も交えることで対内外に伝わる情報発信を行い、少しでも拡大に繋がるように努めて参ります。
     正会員一人ひとりが意識を高め拡大活動をすることで、志を同じくするメンバーが多く集い、活発なJC運動へと繋がります。更にJCの魅力を発信する新たな取り組みをすることでそれぞれの活動意識を高め、地域や市民に必要とされる組織になると確信し活動します。

  • 専務理事
    馬郡 啓

    総務室運営方針

    総務室長
    大平 大樹
     予期せぬ環境と時代の変化が進んでいく中、長崎JCも組織の在り方が大きく変化していきます。しかし、どのような状況下に置かれても、会員一人ひとりが、安心してJC運動・活動を行えるよう組織としての盤石な基盤を作り、会員に伝え、育成することができる組織体制を整えることが必要です。又、環境と時代の変化に柔軟に対応し、効率的な環境を備えることで、会員の模範となる諸会議の運営を行うことが必要不可欠です。
     総会においては、定款、運営規定に則り、円滑な業務を行います。理事会では、議案の確認を行い、正確な資料配信を行うことで諸会議の質を高めます。議事録作成においては、手法について検証を行い、より効率的に精度を上げ進化させていきます。環境と時代の変化に強い柔軟かつ効果的なシステムを構築することにより、組織の生産性向上に努めます。仮入会員を対象としたセミナーにおいては、JC運動・活動の存在意義、長崎JCの組織体を理解していただく機会を創出します。多岐に渡る担いにおいても、常に運営規定を遵守し、組織全体を細部まで確認することを怠らず、会員の模範となる姿勢を見せられるよう努めます。
     68年間の中で先輩方が築いてこられたノウハウを護り、更には大きく組織運営の手法を時代に合わせ変化させ、進化させていきます。その結果、より安心して会員がJC活動・運動に邁進でき、運動の価値と効果を高められる盤石な組織運営を確立できます。

    総務委員会事業計画書

    委員長
    泉 翔太

    1.基本方針「長崎JCの未来に繋がる組織運営の基盤構築」
     これまで長きに渡り行ってきたJC活動・運動がコロナ禍によって中止や自粛を余儀なくされる状況が続いています。しかし、いかなる状況に置かれても我々は活動を止めることなく、環境の変化に対応しながら組織運営の手法を進化させ、更に組織体制の基盤を強固にする必要があります。又、新たに入会する会員に長崎JCの存在価値やJC活動・運動の意義を伝え、JCの基礎知識を学ぶ機会を創出する体制を整えることが必要です。
     まずは、総会及び理事会、諸会議において、運営に必要な各種議事資料の作成及び配信の厳守と記録の管理を徹底し、定款、運営規定を遵守し、円滑な業務進行を行うとともに検証を行い、配布資料のペーパーレス化で効率化を図ります。議事録作成では、これまで継承されてきた手法の精度を更に高めるためにソフトウェアの導入を行い、効率化に繋がる検証を行います。又、事業計画書・収支予算書及び事業報告書・会計報告書においては、長崎JCにおける活動方針を正確に取り纏め、会員及び関係各所へ配信し義務遂行に努めます。各種事業におけるスケジュール管理、各種資料管理を行うグループウェアについて現状の検証を行い、会員が効率的に活用できるように抜本的見直しに取り組みます。次に、会員間において双方の連絡を容易にするために会員名簿を作成します。神戸JC・長崎JC定例会議では、神戸JCとの連携を取り円滑な運営を行います。仮入会員を対象としたセミナーにおいては、長崎JCの歴史や在り方、基礎知識及びJC活動・運動の意義や重要性を伝え、長崎JCの組織運営の理解を図り、定期的にプログラム研修を行います。
     諸先輩方が築き上げてこられた組織運営をブラッシュアップさせ、更に進化させることで、組織はより盤石となります。又、長崎JCの存在意義を仮入会員に伝えることにより、長崎JC全体としての底上げに繋がり、組織のパフォーマンス向上に繋がると確信します。

  • 常務理事
    高田 昇裕

    事務局運営方針

    事務局長
    宮崎 裕輝

    1.基本方針「JC運動を力強く行える盤石な事務局運営」
     青年会議所には、様々な異業種の青年経済人が集い、成長の機会を掴む場があります。まちづくり、ひとづくりを通して自己成長を遂げるには、運動を行う個人に対して組織としての円滑な運営とバックアップが重要です。これまでの組織運営の在り方を継承しつつ、今後も更なる運動の推進を図るためには、理事長を中心とした組織運営が会員一人ひとりまで素早く浸透し、活動を通した自己成長の機会を掴みやすくなる盤石な事務局運営の構築が必要です。
     まずは、組織の基盤を盤石なものとし、対内から信用される組織となるため、透明性の高い、適正な財務運営を行います。又、代々受け継ぐ貴重な資料や備品を有効に活用するためにも、備品管理、事務局の美化及び老朽化している事務局の現状を見直します。来年度に持ち越さぬよう、財政の観点や利便性をもとに調査を行い、現状が適正なのか精査します。次に、専務理事や常務理事をサポートする体制を構築し、事務局全体で力を合わせ連携して理事長のサポートに邁進して参ります。そして対外の窓口として迅速かつ、正確に物事を進めるため、不備のないよう各担当者への依頼伝達を行います。更に、行政や関係諸団体、日本JC、各協議会及び他LOMと連携を図り、情報交換を行いながら対内外における活動の窓口として積極的で丁寧な出向者の支援を行います。又、厄入り清祓いにおいては、厄入りを迎える会員の無事安泰を祈願するとともに伝統ある事業の厳粛な運営に努めて参ります。丁寧でスムーズな運営体制を整えることで、組織運営の盤石な基盤が構築され、会員一人ひとりが質の高い、能動的なJC運動を行える環境作りを行います。
     会員一人ひとりがJC運動に邁進するために、力強く組織が会員の環境を整備することで長崎JCはより強固で盤石な運営体制が確立すると確信します。事務局の責任を自覚し、各種サポートを充実させ運動を推進することにより、地域に信頼され必要とされる組織運営を目指します。